紅型染展~巧みな技に眼福~
2010-09-23 18:23:39
カテゴリー kimono
きょうは、またもや猛暑。
これで71日の真夏日更新だという。
単のきものを楽しむには少々暑いが、お気に入りの塗りの日傘の
出番と気持ちを切り替え、友人に誘われた紅型染の作品展に赴く。
40年以上紅型を研究、指導をなさっている梶本喜久江氏の「朱香会」は
銀座教会1Fのギャラリーエルピス(9/22-26 11:00-18:00最終日は16時まで)。
【写真1】帯に染められた紅型。きものや帯等全ての染も手作業。
紅型の起源は約500年以上前からあったという。
亜熱帯の強い陽ざしに映えるその色模様は太古から琉球の王家、氏族は
諸外国の王家の人々を魅了した。
伝統的な染色物との違いは顔料を使用することと、柿渋が施された型彫りに突き彫りを採用しているところ。
梶本氏は東京在住。そんな本紅型の技法をさらに都会の街に映えるように洗練した
色使いを工夫し、帯やきものに染め上げている。
【写真2】絵羽仕立ての訪問着
きもの好きにとり、紅型染は、大島紬、黄八丈、結城紬などを持ちたいと思うのと同じように
あこがれであり心浮き立つものである。
会場にある作品はお弟子さんのものも含め、いずれも手間暇を厭わずにかけたことこが
わかる素敵な品ばかり。
【写真3】梶本氏の作品、名古屋帯の黄緑が美しく流れるような全通柄が力強さと温かさを表現している。
本紅型とは一味違った色使いは写真では表現しきれないので、ぜひ作品をご覧ください。