ソリテュード散歩@鎌倉
2010-10-16 19:14:34
カテゴリー ソリテュード(積極的孤独)
吸い込む空気まで秋がはいっていると感じる様な
穏やかな土曜日。
今週はずっとチリの奇跡の救出作業を心ふさがれる思い出
注目しつづけだったが、やっと安堵の週末。
思い立ち、凜(ヨーキー、生後一年三ケ月)を
胸のカンガルーバッグにいれ、鎌倉までソリテュード散歩。
秋の陽射しの中、観光客の人ごみの中にいても心には
静かな空気が流れる。
粗い意識の下に流れる静かなせせらぎ、そんな心のありようを
実感するとき、しみじみと幸せをかみしめる。
鶴岡八幡宮へ向かう道の両脇には多くの店とそれを愉しむ人の
群れが溢れる。しかし、その真中をとおる段葛(だんかずら)は
ほとんど人が歩いていない。
凜をバッグから出し歩く。
葉を静かにおとした樹木に挟まれたその道はまっすぐ大鳥居に
向かっているお気に入りの参道。
歩きながら「あの大銀杏はどうなったかしら」と今年3/12メルマガ
でも触れた突風で倒れた御神木を想う。
その木は関東大震災をも生き抜き樹齢1000年ともいわれる。
樹木医や熟練の技を集め、再生が進み新芽がでたとは聞いていたが
実際に見て、その回復力に驚いた。
まるで、若返った命をほこるかのように新しい葉がおいしげっている。
その脇には、御神木の再生を願っての寄せ書きの大きな札。
「木」を神の宿り家と考え畏怖する心、その木を慈しむ優しさが溢れた札。
空は澄み渡り、イワシ雲がたなびく。
誰かとその感動を分かち合うことも、また楽し。
しかし、その前にしっかりと自身の60兆の細胞のすみずみまで
その喜びを浸透させると、分かち合う内容がさらに広がるのである。
そんな私を見上げる凜も幸せそう。