きょうは衣(ころも)がえの日
2011-06-01 12:14:31
カテゴリー kimono
きょうの東京は肌寒く、空もどんよりと曇っています。
温暖化現象もあり、季節の境目がはっきりしなくなりましたが
きょうは6月1日は衣替えの日。
かつて一斉に夏の制服となったこの日、肌をすりぬける風に
涼やかさと軽さを感じたことを鮮明に思い出します。
【photo1】鎌倉成就院の紫陽花 単衣のきものに絽の朱帯
きものは5月から単衣(ひとえ)の出番ですが、6月になると
いっそう夏の装いらしさを加味します。
帯、帯揚、帯締、半衿は夏のもの。
半衿はもしみつけることができれば、単衣用の薄手のものを
つけると季節と遊ぶ心が満たされます。
単衣のきものは意外と出番が多く、暑がりやさんは通年単衣ですごし袷の季節には
八掛け(裾まわしと袖口の裏布)だけつけて胴ぬきの方もいらっしゃいます。
「着るもの」ですから、その人が心地よく、そして相手にやさしさを伝えることさえ
忘れなければ、きまりごとに余りとらわれず、どんどん工夫をしていきたいですね。
【photo2】鎌倉報国寺の竹やぶの肌はひんやりと冷たく、心が整う空間
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