四万六千日のご利益を求めて!
2009-07-12 12:28:12
カテゴリー kimono
夏の風物詩といえば、あさがお市、ほおずき市、花火大会。
この時期、各地でほおずき市がたつ。
7月9(木)、10(金)は浅草寺のほおずき市。
浅草駅周辺からほおずきの屋台が目につく、
人力車をひくおにいさんの掛声もいつもより華やぐ。
私たち浴衣の3人は、浅草寺の大提灯をすぎ仲店へと進む。
雑踏の中を、まずはまっすぐ本殿へとむかう人の波。
その途中で煙を浴び手口を清めるのも、いつもの風景。
見慣れた風景も、今夜のように何百という夜店が活気づくと、
いっきに夏の下町情緒に包まれ足が弾む。
10(金)18時頃到着。中にはほとんどのほおずき鉢
(2500円風鈴付き)を売りつくしてしまった店も。そこは
美人が掛声も威勢よく、鉢巻を結んだいなせないで立ちで売っている店。
その先には歌舞伎俳優さんが御贔屓にしているのか、名前がずらりと
下がった店。
そこでみつけた、ひときわ存在感のあるおじさん。
まるで「いくつもの修羅場をみたきた」という様に
サングラスの向こうの眼光が鋭い。その人が、枯れた声で
「おねえさん、ほおずき!」と。その声にひかれて、
「ひとつ下さい」
「よっ、ありがとよ。じゃぁ、ほおずきは俺にまかせてくれ。
一番良いの選ぶから。風鈴えらんどいて」
10種類ほどの江戸風鈴から、今年は赤い金魚を選ぶ。
「8月になったら、全部真っ赤になるから」と
たわわに実がついた高さ50cmほどの鉢をわたされる。
ひいたおみくじも「大吉」。
夏祭りは、やっぱりこうでなくっちゃ。
【写真1】ほおずきのような禿頭の「存在感」あるおじさん
【写真2】みな、真剣な面持ちでほおずきを選ぶ