ダライラマ法王13回目の来日
2009-10-31 22:48:56
カテゴリー ソリテュード(積極的孤独)
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス)主催で
10/31(土)14:00と11/1(日)13:00より、両国国技館にて
ダライラマ法王の説法会と科学者たちとの対話会が行われる。
【写真1】会場の両国国技館入口
1989年のノーベル平和賞受章ダライラマ法王の非暴力を貫く姿勢、
宗教者としての佇まいはもちろんだが、私は何よりも出合った人
すべてを一瞬にして暖かく無邪気な空気で包み込む、その
屈託のない輝く笑顔を尊敬している。
初めてお目にかかってから15年以上、法王のエネルギッシュで
利他心に満ちた笑顔は来日の折いつも変らなかった。
ところが、きょうの法話「3つの心と発菩提心」に登壇した
折には、その少年のような笑顔はなくどこかお疲れのご様子。
【写真2】会場正面にはカラフルで巨大なタンカがかけられている。
登檀した法王は、まず五体投地の祈りを捧げ、着席。
法話の途中、時間を気になさりながら15:26分
臙脂の信玄袋からオレンジ色の薬ケースをとりだし錠剤を摂取なさる。
インド、シンガポール経由での来日、目白押しの各地でのイベントは
74歳のお体にはそろそろご負担なのではないかしら…
しかし、そんな不安を払拭するかのよう「修行道の三要素」の
説明をする頃には、熱意は一層こもり16:00終了をはるかに
オーバー。
「時間がないので、質問は2名に」と自らおっしゃったにもかかわらず
その後数名の質問に熱心に応える。
それぞれへの回答の歯切れの良さと明るい笑顔は、慈愛に満ちている。
仏教の勉強をし始めたという男子学生が「未来を担う僕たち若者にメッセージを」
というコメントに対しては
「そのメッセージは、あなた自身が考えて周囲に伝えなさい」ときっぱり。
法王は夜9時に床につき、朝3時におきて瞑想をなさるという。
そんなひとりの時間をもつ者の紡ぎ出す言葉には、深さ、潔さ、
暖かさが満ちている。
わたしの role model の一人である。
【写真3】本日のきもの
薄緑色無地に一つ家紋入りの袷
オレンジに草花が鮮やかに手書きされた羽織(自分で仕立てたもの)