美しすぎる和菓子
2009-12-30 17:37:41
カテゴリー kimono
11月に鎌倉で出会った創作和菓子作家の御園井裕芙子さん。
その時、依頼したお正月用の和菓子ができたと連絡があった。
「最初にご依頼いただいた花びらではなく特別な作品を
つくりましたので、お楽しみに。
宅配便では壊れてしまいますのでお届けにうかがいます」
最寄りの駅でわくわくと待ち合わせ。
「イメージをしてみて、出来上がった品です。
一見ケーキにみえますが、全部和菓子の素材なんです.
びっくりしてもらえるとうれしいです」
白い和紙で綺麗にラッピングされた箱をどきどきとあける。
感動で息をのむ。
そこにあったのは、直径15cmほどのチョコレートケーキ。
【写真1】外は黒糖羊羹
【写真2】美しい薔薇は金を散らした練りきり
【写真3】ナイフをいれると、中は白と抹茶色の浮島の二層に黒豆が散っている
さらに、Kazumi流お年賀用に依頼した干菓子も、金平糖で囲まれいとおおしい。
【写真4】虎の金太郎飴を囲むのは三温糖でつくった4種類の干菓子。
年末の多忙な中、イメージをふくらませ採算を度外視して手間暇をかけて
下さったであろう御園井さんの心意気を想像すると感謝。
「和菓子は見かけで想像されるほど、甘くないんですよ。甘さが苦手なわたしでも
大丈夫ですから」と御園井さん。
口に広がる軽やかな甘さは、和菓子ならではのものだろう。
目と口で味わうその世界は深くやさしく広がっていく。
「紬のきものをきて、和菓子をつくりたいとおもっています」
そんな彼女との来年の再会を楽しみにしつつ、2009年もゆっくりと古い衣を
脱いでいく。