英語で世界の学者達へきものを語る!
2010-05-21 23:59:46
カテゴリー kimono
5月21日(金)18:30 (社)科学技術国際交流センターより
数カ月前から依頼をうけ英語できものについてスピーチを行うことになった。
(日本語版はこちらをクリックして下さい)
この日のために、準備万端…と言いたいが、雑事に追われてなかなか
スピーチ練習ができず、当日の午後の練習となる。
ソファーに陣取る凛にむけて語りかけると英語の響きに興味津々で耳を傾ける。
そして3分後には、そのアルファー波の美声(笑)にうっとりか
退屈な内容にあきたのか、こっくりこっくりと眠り始めた…先行きが不安。
つくばエキスプレスで降り立ったつくば駅は整然とした未来都市空間。
車で外国人研究者達が集う「二の宮ハウス」に向かう。
きょうの聴衆は普段の二倍ほどと伺い、わくわくする。
【写真1】さぁ、これから講演!きょうは自分で仕立てた単の小紋
【写真2】エレベーターの中には、きょうの講演ポスターが。
「Evening Forum」という月に一度の集まりで今宵、私の演題は
「Kazumi-style Kimono~Wearing Kimono is Exploring Yourself~」
【写真2】紹介をうけている間に、聴衆の方々の真剣なまなざしが熱い。
男女比はほど同じ程度、若い研究者から母国で教授として先端技術を教えている人など
さまざま。
国籍もフランス、アゼルバイジャン、コスタリカ、インド、チェコ、アメリカ、日本
など言葉を交わしただけでもその多様さに驚く。
自国から選ばれた知的頭脳集団にむけての英語でのスピーチに最初(だけ)少々緊張。
きものを着ることになった経緯「それは海外でのビジネス経験から」とまずは自己紹介。
そしてソリテュード研究(積極的孤独学)の中で確信した「ひとりの時間の効用」
を実感するライフ・スタイルとしてKimonoを纏っているということを中心に話す。
そしていよいよデモンストレーション。
「Seeing is believing(百聞は一見にしかず)」のとおり
実際に下着は何をつけるのかという小物もみせながら、Kazumi流三分式帯を結ぶ。
【写真3】コスタリカの女性の身長は150cm程度。きものが素晴らしく似合い、
着つけている間に互いに笑がうかぶ。参加者からはどよめきの声があがる。
男性モデルには貝の口結びを。
巻きつけた強さを気にしたが「comforatable」と。
そしてQ&A。
まづ、誰しも疑問に思うことは国籍を問わないと言うことを実感。
さらに、これまでに日本人からも尋ねられなかった
「袴をつけるTPO」
「十二単は着付けるのに何時間かかるのか?」
「草履の歩き方」
「絹なのできものは重くないのか?」
など日本文化をわきまえている内容の質問に感動する。
モデルになってくださったコスタリカの研究者女性はなかなか脱ぎたくなく
「これを買いたいほど」と言われうれしくなる。
その後のPARTYでは「Kazumi-style」という声があちこちから聞こえ
質問もたくさん受ける。
Kimonoとソリテュードの関係性に注目してくださったのは
チェコの物理学者ご夫妻。英語での心理学用語をもっと英語で勉強しなければと反省。
さらに、みなさんから写真攻勢をうける。
彼らの男女年齢国籍を問わないKimonoへの共感姿勢がストレートに伝わり
Kazumi流の活動をとおし「わくわく&和」を共有できたことに満足を覚えた
ひとときであった。