箪笥整理は苦手~季節を纏う~
2009-06-29 15:15:02
カテゴリー kimono
5月からの単衣の季節になると、きものを難しいと感じる人が
増えるようである。
多少、きものの知識をもっている人ほど迷われるよう。
単衣のきものに、単衣の襦袢となると
半えりも、ぼてぼてしたちりめんよりは
すっきりした揚柳地や、薄手の塩瀬にしたい。
帯揚、帯締は夏用でよいかしら。
帯はやはりかがりが一番。
などなど…この季節ならではのコーディネイトの楽しみが
すっかり頭痛の種となる。
この時期は一年を通じで、一番お問い合わせが多くなる。
しかしそれもこれも温暖化傾向の中、江戸時代のきまりごと
そのままと踏襲するのも理にかなわない現代である。
今年は、早々と五月の暑い日に絽のきもの姿をみかけたほど。
そんな折、心をむけてほしいことは「いろ」である。
これならば、TPOや格というよりも身近に想像できる。
やはり暑い日には、白、水色など薄い色がすっきり。
素材は手におえなくても、色での涼しさから始めてはいかが。
7月1日からは、絽の出番。
きょうあたりから、単衣の襦袢と半えりを絽に一斉につけかえよう。
しかし、その前に箪笥の整理をしなければと…
365日のきもの生活ではたとう紙は不要。
よほどの品でないかぎり、通年そのまま重ねて桐箪笥。
そんなきものがすでに箪笥の外へ溢れている季節の境目。
あしたこそ…
箪笥の整理!!
【写真】薄い水色に白の柄、絽のきものは自分で仕立てたもの