腰紐「ウッ!」というまで結ぶ!美ゆかたの秘訣
2009-08-02 16:40:58
カテゴリー kimono
7月は例年よりも、温度のあがらない日々が続いた。
そして8月。
雨がふったりやんだりの不安定なきょうの東京。
そんな中、爽やかなゆかたカップルに出会う。
Kazumi流コーディネイトゆかたを気にいってくださった方が
纏った姿を見せて下さるということで楽しみにしていた。
「妻が、朝からKazumi流ホームページの帯結び動画をみて
研究して結んでくれたんです」
「あの動画は無駄がなく、とてもわかりやすかったです」
そんな言葉とともに現れた二人。
きちんとゆかたをきた素敵なご夫婦。
紺に白い花柄の絽のゆかたが、印象的でよく似合う。
しかーし!と、思わず「にやり」としてしまう私。
女性の美しく結ばれた四枚羽の一文字が背中にはりついている。
これぞ現代では、文庫や一文字結びの9割がそうなってしまっている
「残念結び」!
羽根はヒップと90度になるようにしっかりと立ててこそ、
プロポーションのめりはりが美しくなるのです。
しかしリボン結びの感覚があると、脊中にぺったりと貼り付けてしまう
ようであり、それは仕方のないこと。
ですから、そんな姿にはひと手間加えて羽根を起こしてあげましょう。
もうひとつ!!
腰紐を締める位置とその強さも美ゆかたのポイント。
これは、実際に締めて、その「しっかり感」を覚えてもらうのが一番早い。
口頭で伝えるとしたら、
「腰紐は腰骨の位置、ごはんがたべられなくなるので決してウエスト
に締めないこと。さらに、第一腰紐は”ウッ!”と声がでるほどに
しっかりときつく腰紐を締めること。2,3回呼吸をすれば落ち着きますから、安心して」
「確かに、これまでとは姿形はもとより、楽に安心していられる」と
喜んでくださるお二人。
特に男性は、第一腰紐一本ですからご注意を。
見ていて「何となくだらしなくみえる」という姿は男性の場合
ほとんどが腰紐で解決。
そんなあれこれに好奇心をもって感動してくれる姿が、とてもうれしい。
【写真】「腰で着る」ことができてこその美しい姿