品川女子学院の14歳へきものを語る
2010-05-29 17:30:14
カテゴリー kimono
14歳208名の注目をあびる朝がやってきた。
そんな稀有な体験をさせてもらっているのが
北品川にある品川女子学院である。
この学校の理念は「私たちは世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を
高め、才能を伸ばし、夢を育てます」というもの。
この明確なメッセージを私なりに消化し、微力ながら役にたてる内容になればとお話をさせて頂き、もう何年になるだろうか。
きょうはきもの魅力と、それを纏った時の心をテーマにする。
来月からは中学二年生、今年14歳の生徒さんたちへゆかたの着付授業もおこなう予定。
さて、会場にはいる。
英語でKimonoを語る私の出演したNHK番組を視聴した直後の彼らは興味を示してくれるだろうか?
開口一番、質問を投げかけてみる。
「何となく、きものに興味がある人?」一割程度の手が挙がる。去年の半分かしら?
「浴衣をきたことがある人?」ほぼ全員。
そんなやりとりの中、持参したきもの(赤い色無地に銀に赤い柄の袋帯)の説明をする。
【写真1】袖の長さは一尺五寸(約57cm)と、私自身の一尺三寸(約49cm)との比較説明
【写真2】約12mの反物を8つに裁断したのがきもの。その長さを体感してもらう
【写真3】花嫁さんのお色直し衣装。ターコイズブルーが美しい。振袖の長さを説明
【写真4】実際に纏ってみせる。ふき(裾の部分)が分厚く優雅
熱心にメモをとる生徒たち…去年より、熱心?!。
講演の最後に「お話をきいて、前よりも興味をもった人?」と尋ねると
ほぼ全員の手が挙がる。
社会化(社交化)の進んだ?!子どもたちに、すっかりうれしくなる。
Kimonoとは、纏うだけで国際交流、異文化交流の扉をあけて、日常に美しさと豊かなきもちを与える”ご褒美”のような着るものだと考える。
そんな感動を秘めたきものの世界へようこそ♪♪
【写真5】生徒たちから頂いた花束を胸に創立者漆雅子先生の胸像とともに。
きょうの装いは地紋が浮き上がる色無地ひとえのきものにゆりの花をあしらった袋帯。
Kazumi流三分式ならば、袋帯も一瞬で手結びでき難しい柄あわせも美しくできる
彼女たちの未来に、美しいものがたくさんあることを願うと同時に、来月からの特別授業に
わくわくしている。