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Kazumi流 Blog

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Kazumi流 津田 恵子 オフィシャルブログです。
Solitude(ソリテュード)、きもの、コンパニオン・アニマルについての話題をお届け。

げんき凛凛わんこの育児日記〜お散歩デビュー〜

2009-11-18 18:27:58

11月18日(水)11:00 
寒さの合間にほっと一息の温かい陽射しが差し込む日。

生後143日。凜は、きょういよいよ土を踏む。

社会化としつけトレーニング中の子犬を持つ身にとり
せっかくトレーナーがいれた生活リズムでのよい習慣
(トイレットトレーニング)などは崩したくない。
というより、一瞬で崩れてしまうのでまだまだ気が許せない。

基本的にクレイト(普段いる場所)、サークル(トイレ)、リビングにいる
タイミングは「おしっこ→ごはん→うんち→フリー→おしっこ」の流れと重なる。

「リビングでフリーになり遊ぶ」のは「ウンチ後すぐ」というタイミング。
きょうは天候に恵まれているので、そこを「散歩」にして初めての体験をさせる。

フリータイムに外に連れ出せばよいだけのことなのだが、私にはひとつの希望があった。

それは「ピピが毎日散歩をした庭園にデビューさせたい」というもの。

虹の向こうへと旅立つ時「今度は元気一杯のヨーキーの女の子の体で帰ってきてね」
という約束をピピとした。
それが果たされると無邪気に信じている。
厳密にいうと、そう考えれば人生は楽しい驚きに満ち生きやすい。

トレーナーさんもこの気持ちをくんで下さり、預かり中も地面に下ろさず
抱いて外をみせるだけにしてくれていた。

さぁ、車に乗せて10分。凜との初めてのドライブに運転も慎重になる。

いよいよその場所に凜をおろす。
寒くはないはずだか、耳の毛が風にそよぐかのように小刻みにゆれている。
警戒しているのだろう。
しかし、それは無防備でいるよりもよい傾向らしい。

そっとコンクリートの地面に降ろす。
今までピンとたっていた右耳が折れ下がる…かわいい。

【写真1】あらあら、お耳がしょぼん
2009NOV18.JPG

その場で「くんくん」としきり匂いをとる。
片手の親指と人差し指の輪で十分はいる細さの首には真っ白のカラー。
リードをひっぱるとふんばって動かない。

20分のほとんどを、抱きあげては移動し日だまりに降ろすという繰り返し。
次第に耳の揺れは静まりおちついている…と思うと口に何かをいれている。
枯れた松葉。
あわてて口に手をつっこみとりだす。

そんなことを繰り返すうちに、ピピが好きだった大木がおい茂った場所にきた。
そっと抱き上げて下生え茂る中に下ろす。

【写真2】顔が四角く緊張してるのかな。【写真3】と同じ場所にて
2009NOV18c御殿山.JPG
緊張しているはずだが、コンクリートの上よりもずっと安心して、
新しい匂いを探究している。

さぁ、きょうのデビューは終わり!

車で帰宅すると、キャリーバッグの中に2時間前に食べたごはんを吐いている。
「あらら、やっぱり緊張と興奮だったのね。ありがとう、付き合ってくれて」
その後の凜はいつになく赤ちゃん顔で2時間以上爆睡でした。

考えてみれば6ヶ月前、まだ凜は生まれていなかった。
ピピを喪ったわたしは、日経BP『天国の犬からの宿題』を執筆することで
私事を公のこととして問題点を俯瞰することに救いの道を模索していた。

【写真3】日経ビジネスオンライン連載 第七話に掲載したピピ10歳の写真
035[1].jpg


今、こうしてピピと凜のことを書くことができること…その流れの中にある不思議な縁。
Life is full of wonder!
心の深いところから湧きあがる「ワクワク」を信じてきてよかった。

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げんき凛凛わんこの育児日記~ただいまぁ~

2009-11-13 17:27:29

3週間の社会化合宿を終え、凜が戻ってくる。

この日に備え、週1度の”しつけられ”レッスン、さらにこの際?!の大掃除
プチ・リフォームなどを終え準備も完璧。

二人のトレーナーさんに連れられ「民族大移動!」というほどほどの
たくさんの荷物と一緒に帰宅した凜。

「まずは、”チッチ(排泄の声符)”をさせましょう。
その後は今朝はごはん抜きなので、食事を与えて…」
などとクレイトを組みたてながらテキパキと指示がだされる。

凜は声もあげず、極めてリラックス顔。
その顔をみて驚き!

先週1週間ぶりの訪問では「赤ちゃんから、少し大人びて落ち着いたなかな」
と思った程度だったが、今回の一週間ですっかり穏やかな優しい顔になっていた。

どれほどのTender Loving Care(愛情豊かな世話)を
人と犬(イングリッシュ・コッカー・スパニエル)から受けていたかが一目瞭然。

三好春奈トレーナーが、控えめながらもきっぱりと「我が家の犬達はどこにだしても
引けを取らないレベルでの、犬だけが教えられる技術を身につけたスタッフ・ドッグです」
と誇るのもうなずける。
【写真1】家族同然に過ごしてくれたスタッフ・ドッグ達。凜が帰った翌日、
    彼らの慰安(笑)旅行にて。左からりーべる、あぶみ、ひなた、連銭(れんぜん)
2009NOV13三.JPG

生後138日の顔は、これまでの雰囲気とあきらかに異なり
「ピピに極似でわたし好み(笑)」。
アルバムを見比べたトレーナーさんも今さらながらに、驚いている。

改めて、コンパニオン・ドッグ(家庭犬)にとっての良い社会化の意味
(タイミング、良い人と犬、適切な接触のさせ方など)を深く考えさえられた。

ピピは体が弱かったため生後3-4か月での社会化が後手に回った。
その結果、犬や人にうまく交われないという短所がみられたが、一方「かずみさん、命」
といううれしい依存も生まれた。
凜に関しては心身ともに健康優良犬だったので、社会化のタイミングには
細心の注意を払った。

ある方の経験によると、ミニュチュア・ダックスの社会化を誤った結果、
後年、家族の頸動脈を噛み重傷を負わせるほどのモンスターに育ててしまったという。

さぁ、これからは私との社会化。
厳しく楽しく仲良くね。

トレーナーさんから渡されたA42枚に書かれたスケジュールと留意点は
簡潔かつきめ細やかな中に大切なエッセンスが満載のメモ。

「よくぞ、これほどまでに性格、習性を見極めたうえでしつけをいれて
くれたものだ。さすがプロ中のプロ!」と改めて感嘆感謝。

「スワレ」「マテ」「フセ」などもトリーツ(フードなどのご褒美)を
使わずに、指符だけでできるようになり安定感もましている。
排泄もしっかりとリズムの中でコンントロ-ルできているので、こちらの
生活リズムと調整しやすくなっている。

さっそく、私自身も爪切り、ブラッシングなどのグルーミングの復習と
指符、声符の確認をしてもらう。
凜のからだは、また一回り大きくずっしりと暖かい。

【写真2】そろそろ練習台にあきた?!純毛ブラシでマッサージ中大きく仁王立ちの凜
2009NOV11.JPG
【写真3】帰宅後まっ先にマイブームとしたラバーパピーのおもちゃ。
     ピ-ピーならしてうれしそう&根気強く尻尾を噛みちぎってしまった。
2009NOV12e.JPG

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眼福~芸への精進

2009-11-10 23:32:52

きょうはかねてよりご紹介していた藤間勢波さんのリサイタルへお招きいただく。

【写真1】平成21年度文化庁芸術祭参加公演 国立劇場小劇場にて
2009NOV10e.JPG

勢波さんは新作舞踏の世界を短歌でも表現されている。
それを評しただけの立場であるにもかかわらず、開幕が近づくと
私自身がどきどきしてしまう。

そして「傀儡師」の幕があがる。
清元も素晴らしい。
しかし、圧巻はその踊りのテクニック。
軽やかに、力強く、そして楽しく踊る姿は指先まで気が入り美しい。
しかしその姿は体力と精進の賜物であると伺い知ることができる。

30分の休憩をはさみ、次はいよいよ新作「情炎の淵」。

「朝顔哀歌」の深雪と「娘道成寺」の清姫を演じられた。
それぞれの情念の違いを衣装はもとより、舞によりたっぷりとみせる。
暗転の間に3mほどの長さの布に墨跡鮮やかな勢波さん自筆の短歌が
天井から降りてくる演出は効果的。
そして圧巻は紫色の鐘に上る清姫、早変わりも含めその衣装とのコントラストが美しい。

【写真2】終演直後、出口で清姫の衣装のままお見送りをする藤間勢波さん。
    達成感あふれる笑顔が輝く。
2009NOV10h.JPG

3歳で初舞台を踏まれ、師歴41年の修行を積まれた人のもつ凜とした美しさ
伝統芸能への深い知識など、一朝一夕では表現できないものを身につけた人の
素晴らしを「眼福」とした一夜であった。

【写真3】今では珍しい付け下げ小紋は40年以上前の品。金色の扱いやすい袋帯。
2009NOV10d.JPG

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寿ぎの七五三@鎌倉

2009-11-07 18:25:39

太陽のぬくもりに誘われて鎌倉散策。
北鎌倉でおり浄智寺からのハイキングコース。

木々おい茂った浄智寺の横坂道をを少し上ると
右側に真新しい「創作和菓子 手毬」のボードが目にとまった。

気の向くまま脇にそれ、坂道を行くとそこは広い敷地。
築80年以上という民家がたっている

「縁側からどうぞ」と言われるままに上がると、そこは子ども時代に
タイムスリップしたかのような6畳の和室。
漆喰壁、床の間、丸いちゃぶ台に座るとくつろぐ。

山口県産の栗を蒸し漉してつくった和菓子とお茶(700円)を注文。
口に含んだ栗の素朴な甘みと、どっしとりした存在感。
和菓子の形の丸みから丁寧な温もりを感じる。

それを作ったのは御園井裕芙子さん。
「和菓子職人というよりも、アートとして楽しんでもらえる品を創作したい」
とおっしゃる。
これまでの和菓子をアルバムを拝見するとその言葉どおり、それらはどれも
繊細で美しい創造性に溢れている。
そこにはアニメキャラクターを形どったユーモア溢れる品もある。
NYやドイツでも個展を開催されたとのこと。

さっそく、桜をちりばめた儚くもおいしそうな和菓子
(元来wedding cakeとして創作したとのこと)と干菓子を正月用にお願いする。

「kimonoを日常にとりいれ、多くの人にさりげなく着て欲しい」
と話すと御園井さんも「きものを着て和菓子をつくりたくて着てみました。NYでも」
とうれしい返事。

伝統を受け継ぎながらも、そこに合理性や独自の美意識をもちこみ新たなものを
創造することは、Kazumi流と同じ。

その後、葛原岡神社から下り小町通りにやってくると七五三姿が目につく。
その姿は文句なくかわいらしく、見知らぬ彼らの健やかな成長を祈らずにはいられない。


子どもの成長を願う行事としてそれは江戸時代からあり遡ると
三歳(髪置かみおき)、五歳(袴着はかまぎ)、七歳(帯解き)といって
平安時代からあったという行事だという。
ただその頃は、時代により男女の別も異なり年齢や11月15日
(宣命歴という暦上の28宿で鬼宿日という大吉日)というきまりもなかったそうである。
七五三の風習が盛んになったのは「七五三」の語が定着した明治以降。

昨今では母親、祖母ともに自分では着付けができないので美容院へ行く方が多いという。
それでも「寿ぎの日にきもの」という和のDNAが顕在なのはうれしい限りである。

【写真1】三歳女児、被布のかわいいこと。ピンボケでごめんさい。
    この日のために前もって足袋に慣れさせる練習をする家庭もあるという。
三歳a.JPG
【写真2】三歳女児 足元の赤いスニーカーもご愛敬。
三歳b.JPG
【写真3】五歳男児 羽織袴が凛々しい。この感動を忘れずにね
    七歳女児 お姉さん? お祖母さまとお母さまも素敵なきものです。
七歳と五歳.JPG
【写真4】七歳女児 素晴らしく光っていた振袖。アンティーク柄と色。
     桃割れがぴったりきまっていました。
七歳c.JPG
【写真5】七歳女児 「お菓子がほしーい」とおねだりかな?水色の振袖がかわいい。
七歳b.JPG
【写真6】七歳女児 頭の花飾りが重そう。お母様もお似合いです。
七歳a.JPG

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げんき凛凛わんこの育児日記~ねずみみたい?~

2009-11-05 23:09:32

あっという間に生後4か月が過ぎた凜。

ほんとうに元気りんりん!の日々。
社会化の先輩犬であるコッカーさん達に
「ウザイ!」と思われるほどに元気で陽気なだと
トレーナーさんからご報告いただく。

そして、きょうはいよいよ2回目のトリミング。

ピピは最初のトリミングの折、2時間余り叫びっぱなしだった。
その声を店外で聞きながら「がんばって、もう少しよ」と祈っていた私。
できあがった体は、あちこちから血がでていた。
「どんなに怖かったのか、痛かったのか」と臍を噛み反省しても後の祭り。
それから11年間、そのトラウマが解消されることはなくトリマーさん行脚の
日々となったのだ。

その轍を踏まえ、凜は子犬を知り尽くしたプロ中のプロにお願いし
トリミングを怖がらない犬に育てようと決意。
爪切りもトレーニングの折に、指導をうけて私が切ることができた。
トレーナーさんが一緒だったとはいえ、夢のようで感激♪♪
(でも、わたしが慣れずに汗びっしょり)。

木枯らし吹く季節。
本来は、ヨーキーのシルクの被毛を伸ばすのが保温上も適切なのであろう。
しかし私は、どうしても短毛好き。
さらに、黒い毛の中にはスティールグレイの毛がふさふさと見える。
「これを3mmバリカンでトリミングすれが、白っぽくピピみたいな色になる…」
とほくそ笑むのは私ひとりだけではなく…

そんな思惑と願いをもちつつ、ピピもお世話になった方にグルーミングを依頼。
幸い、凜は怖がることもなく良い子だった。

そして仕上がりは…
「こんなことって…ピピちゃんみたい」と多くの友人が驚くほど。

凜は、体にぴったりの赤&グレイのボーダーTシャツを着せられて(これもしつけ)
なんだか、ねずみっぽいかわいさ(笑)。
寒そうなので、電気で温まるペット・ウォーマーを買ってやりました。

【写真1】「なんだか、かるくなっちゃった~、あたち」
2009NOV02b.jpg
【写真2】体重も1300gになりました。
いっぱい食べてるのに、まだまだこんなにスリム。
2009NOV02.jpg


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