2010年1月29日掲載
先週は日本の殺処分の現状について触れたがペットブームと反比例するように、犬に関しては狂犬病予防注射率が下がり、最今70%を切っているという。ちなみに世界保健機構(WHO)が推奨するのは70%以上である。
狂犬病注射は保健所への登録に対して、接種案内はがきがオーナーへ送られてくる。それをもとにした算出であるので登録していない(税金を未払い)数の未接種率はその数倍になると予測されている。
このような現状を背景に、板橋区は2010年1月25日より犬へ住民登録票発行を開始した。同区では現在接種率65%程度に対して、実数を推測すると実際の接種率は20%程度ということに危機感を覚え、接種率UPのアイデアをつのった結果である。ハガキ大(縦15x横10cm)のそれは写真も貼ることができ「犬は家族の大切な一員」と思うオーナー心をくすぐる。
このような取り組みが全国に広がり、登録接種率がアップすることは殺処分の減少にもつながるのではないだろうか。
余談ながら、あるドッグ・トレーナーは人を致死させる狂犬病に対しての危機感のなさに「『おやこ刑事(デカ)』という30年以上前の少年サンデー漫画の狂犬病の話を読んでその悲しさや怖さを学ぶべし」と。
設備はもとより、人間への啓蒙活動もしっかりしており「殺処分を無くす」という理念がそこかしこに感じられる。
※画像はクリックして拡大してご覧いただけます。
また、迷子のコンパニオン・アニマルも2,644頭/年を家族の元へ返している。ライセンス登録やマイクロチップを埋め込んだコンパニオン・アニマルはオアフ島のペットIDデータベースに登録し、オーナーは電話番号や住所が変更になるごとにHHSに知らせるというシステムによりスムースな保護が可能になっているのだ。
by @kazumiryu