このガイドブックは2006年に日経購読者向け頒布として誕生したものが好評により2007年度版に一般書籍としてバージョンアップした。「大人の女性26人が選んだ首都圏162店」ということでその中の一人に選んで頂いたことは光栄である。ここで紹介ししている鯛めしと天ぷらの「与太呂」は25年以上のつきあいである。しかし、交わした会話は数少ない。それでもかつての男の子が今は父親と一緒に立っている姿をみるとしみじみと月日の温もりを感じる。
お食事にお誘いや打ちあわせの折に、365日きもの姿だと知ると「では、和食を」と言って下さる。ありがたいお心遣いではあるが、Kazumi流ではきものはあくまで「着るもの」。よって、場所を「和」に限定する必要もなく、むしろ洋食との取り合わせの妙が楽しいし、
レストラン側にも喜んでい頂けることが多々ある。そんな時、きものは纏う者はもとより、相手をもワクワクと楽しい気持ちに誘うツールであるとしみじみとうれしくなるのである。
初めての店にいくとき、気になるのは「清潔感」と「明るさ」。そして、対応がきちんとしているかどうかですね。これは、何度か足を運んでいる店でも同じ。同じ店でも接待で行く時、ボーイフレンドと行くとき、一人で食事するときなど私自身もいろいろな顔で行くわけで、常連扱いされたくないこともある。常に適度な距離をおいて接してくれ、でも誕生日を覚えてくれているなど、さりげない心遣いをされるとグッときます。
例えば、オープンから20年以上通っている「与太呂」のいつ行っても変わらない味とこまやかなサービス。女将さんが毎日生ける花のセンスのよさにも関心させられます。桜の時季など季節感を楽しみたいときは「韻松亭」、仲間とカジュアルにおいしいものを食べたいときは「BOBOS」など、TPOで好きなレストランを使い分けていますが、どの店も、味もサービスもプロを感じさせてくれます。
1. 六本木 与太呂
2. シェ松尾・松濤レストラン
3. 韻松亭
4. 銀座 鳥繁
5. BOBOS by Queen Alice
6. OZAWA