ゆかたを纏って世界へ羽ばたく 〜講演と先生方へのご指導〜

和壽澄/Kazumi流では毎年品川女子学院にて中学２年生全員へゆかたのきつけ授業をする機会を得ています。

昨年に引き続き、授業に先立ち「きものの魅力・魔力・威力」について様々な例を上げ講演を行ないました。200余名の瞳がきらきらと興味をもつ様は私の背筋を伸ばします。

この授業では、着付けのプロセス指導だけが主眼ではなく「和への美意識を育む」、「和のDNAスイッチを押す」そしてその結果、きものを纏う時間に内なる自分と出会い心の余白が広がることできればと願っています。

講演後の感想文には毎年驚かされます。同席し聴いてくださった大人から「心の余白という表現はわかりずらいのでは？」とのコメント。しかし、生徒たちはそれらも直観的に咀嚼し「心の余白をひろげたい」というコメントがいくつも。14歳の聡明さとバリア・フリーの心を思う時、この講演会準備には大人向け以上の純粋な熱意が必要とされ私の矜持が試されるよう。

午後からは、先生方と上記の理念共有および、お手伝い頂く内容などを踏まえてのクイック・レッスンです。ご多忙にもかかわらず多くのご参加をいただき、みなさま大変熱心でした。

それにつけても、一度浴衣を纏ってみると、みなさん気分が弾むようで、上がる声は生徒さんのそれとかわりません。最後には「せっかくだから写真をとりたい」とのご要望の声があがりました。

世界へ羽ばたく人材育成のため日本の伝統を知り、プレゼンテーション技術も磨くなど生徒たちに与えられている品川女子学院の環境は素晴らしいものがありますが、それらは柔軟に対応する先生方の熱意があってこそと実感。

共に学ぶ授業が楽しみです。