「きものは着つけてもらえるけれど、帰宅後うまくたためない」
「出すたびに、シワになってしまうの」
「普通の洋服箪笥にしまってもよいの?」
そんな質問をよく受けます。
かつては、きもの首のところに二等辺三角形の
折目がきちんとはいっているか否かをチェックされたそうです。
(背中心のえりから指の第一関節分程度さがったところから
斜めに線がはいる)
きれいについていなということは繰越をきちんとたたんでいないということ。
「あそこの嫁は…などと言われたもの」と師匠から聞いたことがあります。
しかし、難しく考えることはありません。
きものは約12mの直線の反物を8つに切って仕立てたもの。
折る場所、方向などはきものに手を添えそっと耳をすますと布が教えてくれますよ。
また、纏ったきものはきものハンガーにかけ、風をとおしますが
いつまでもかけていると仕立てが崩れますのでご注意を。
ちなみに、拙著の全てのイラスト(このページのイラストと文字も)は
市野智絵さんによるもの。現在では恋愛成就に最強開運神社としてメディアでも
大人気の浅草今戸神社で神職として活躍中の女性です。
Kazumi流きものも幸せを運ぶお手伝いをしています。
「今さら聞けない」という人もぜひマスターを。
これほど合理的なたたみ方はありません。
お気に入りの羽織もハンガーにかけっぱなしではかわいそう。
陰干し後にたたみましょう。