きものを着ることをためらう理由の一つに
「後始末が面倒」ということがあります。
洋服ならば、脱いで洗濯機へポン!
ちょっとしたシミなら自分でも落とせます。
しかし、きものとなると一気に
「精神的な壁」が立ちふさがるようです。
拙著の方法も、最近ではさらに簡便化しもっと
「早く、簡単、そして美しく」
というKazumi流に進化しています。
まずは、きものと襦袢。
衿元についたファンデーションや、ちょっとした食べこぼしを落とすには
下に乾いた布をあて、汚れた部分をお湯で固くしぼった布でたたくというやりかた。
そして手早くドライヤーをあてて乾かします。
すると、輪ジミにならずに仕上がります。
半衿の汚れは、歯ブラシにうすめた石鹸をつけて汚れた部分を軽くこすり
次は湯をつけた布でたたきます。そしてすかさぐドライヤー。
ポイントは【ドライヤーですぐに乾かす】という点。
足袋のポイントは【温い内に洗え!】
つまり、脱いだぬくもりがある内に面倒がらずに手洗いするということ。
甲の方は気にせずに、底にしっかり石鹸をつけてごしごし洗えば
全体がきれいになります。
足指の長い人は裏地を斜めにひっぱると生地が伸び楽にはくことができます。
(縦にひっぱっても布はのびないので、斜めがポイント)
洗ったら、そのまま干せばアイロンいらず。
多少のしわは履いた時にきれいに伸びます。
それが伸びないような足袋は、サイズがぴったり合っていないともいえます。
足元は凜とした姿の最終仕上げの場所。
普段は伸びる足袋愛用でもいざという時には、しっかり足を包み込む
緊張感のある足袋もよいものですよ。
いずれも5分程度の手間ですので、お試しください。
着つけが仕上がり鏡をみたら、ファンデーションが半えりにべったり! 着替えてふき取る時間もないし…。そんなときには、熱い湯でしぼったタオルに泡タイプのハンドソープを少しつけて、パンパンとたたきます。湿ったところは、きものを着たまま、やけどをしないように低温ドライヤーでさっと乾かします。
脱いだ後、ベンジンでも落ちない半えりの汚れは、歯ブラシにハンドソープをつけて直接ブラッシングします。半えりをはずし、洗い、またつけるのが面倒な人にはおすすめの裏技。ただし、心配は人は半えりをはずして洗いましょう。
Kazumi流ふだんきものでは、足袋は毎日洗うものなので、できるだけ手間をかけない洗濯方法をおすすめしています。
白足袋は、あくまで白くはきたいもの。汚れがみえなくても、脱いだらぬるま湯につけておくのが“簡単、きれい”への第一歩。
洗うときは、かつては足袋全体にまんべんなくゴシゴシと力を入れていましたが、足の甲を包む部分の汚れはあまり意識せずとも、底を洗ったついでに落ちていくものです。
干し方は、乾燥機に入れたり、つるし下げたりと、いろいろですが、Kazumi流の平置き乾燥法ならアイロンいらずです。