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きもののえり元が気になったら

If Collar of Your Kimono Bothers You…

『「着たい!」私のふだんきもの』祥伝社 掲載

『「着たい!」私のふだんきもの』祥伝社 表紙

帯付けだけで歩くのも、少し肌寒く感じる頃となりました。
でも、コートはまだ早い。
そんな季節には和洋兼用できる大判のストールが便利です。
さて、多くのきもの好きが気になるところにえり元があります。
半えりがですぎていないかしら?
ちゃんと半えりが左右対称に見えているかしら?
ぐずぐずときもののえりが開いてだらしなくなっていないかしら?

えり元をすっきり着崩れず美しくみせるコツは3つ

えもんぎれ

さらし布(8cm x 50cm)を半分にたたむ。これでえもんぎれの完成!端から2cmのところに印をつけて、じゅばん外側のえりの中心部分に、えもんぎれの中心を合わせて、5mm間隔で縫いつける。

1)半えりをきちんとつける。

Kazumi流では襦袢の三河芯はとり、薄いポリ芯の長いものと短い中芯をいれています。

2)衣紋布が体型にあっているか

初めからついている衣紋布ではなく、それぞれの体型に合わせた長さを自分で作ると驚くほど安定します(首から21〜23cm)

3)正面をむいた、鼻の真下に
  えりのV中心がくることに気をつける

さぁ、お試しください。

えり元の乱れはおはしょりで調整を

えり元は、最初に目が向けられるポイント。半えりがぴしりとついていて「完璧!」と喜んだのもつかの間、時間が経つにつれ、だんだんえり元が乱れてきてしまうのは困りもの。

えりまわりの乱れは、えり元が緩む場合とえもんが詰まる場合のふたつ。おはしょりには、そんな状態を調整する機能があります。おはしょりの前やうしろを引っ張ると、多少の乱れは直ります。

はじめてのおでかけのときは、必要以上にえり元が気になり、手がいきがちです。でも、背筋を伸ばし堂々としているだけで、多少の着くずれはカバーできるものです。


えもんが詰まったときは、うしろのおはしょりを引っ張るとえもんが抜けます。できれば、トイレで肌着、補整着、じゅばんの順に腰のあたりから下に引っ張ってみましょう、最後に、えもんからじゅばんなどがみえないように注意しましょう。

えもんが緩んだ場合には、右手を左えり(上前)の下に入れて、右のえり(下前)を左方向に引っ張り、左えりは右側へ引いたり、おはしょりの部分で調整したりしてみましょう。いざというときは、みえないところを安全ピンで固定しましょう。

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