2011年7月22日掲載
先週はゆかたの歴史についてご紹介しました。
今週は実際に着るときのお役立ち情報です。
365日をきもので過ごす私にとって、
夏は綿素材のゆかたを纏う難しさを感じることがあります。
といいますのも、絹はすべりがよいので形を整えることが
綿素材にくらべて容易です。また襦袢を着ているので、
汗で肌にまとわりつくこともありません。
しかし、ゆかたはいったん着てみると、その通気性そして
すべらないので、形崩れしにくく楽しいという思いがあるのも事実。
そんな良さを生かすためにも、
ぜひ今年は「Vライン」の
凜とした姿で着こなして下さい。
セレクトショップもぜひご覧ください。
そこで「Vライン」美姿秘訣を以下にあるように
コラムやYouTube動画でお知らせしてきました。
花火大会やお祭りの多いこの時期、あらためてご活用ください。
まず、ゆかたを着るときは、男女ともに全身が写る鏡の前で、
足の親指同士をくっつけた姿勢を最後まで保ってきてみましょう。
女性の場合半幅帯での「一文字」、「文庫結び」の他に
以下にご紹介する「花結び」も目立ってかわいいですよ。
1. ふた巻きして体正面から開始。おなかに帯板をはさみ入れます。残りの両サイドを同じ長さに調整。右手が上にくるよう交差し帯幅は半分に折ります。
2. 右手側を下から上へと抜き上げます。手を持ち換えて左手は上方向へ、右手は下方向へ対角線に引っ張ります。胴まわりが締まることを実感しましょう。
3. 誰もが知っているちょうちょ結びを作ります。結び目は極力小さくなるように。自分から見下ろして左側の帯幅が長くなっています。
4. 長い方の帯端を写真のようにちょうちょ結びの結び目の下をくぐらせ、上にぐっと引き上げます。
5. 引き上げた帯端を結び目の上にかぶせます。リボンの羽根を広げて、帯の形は完成。これを背中にくるように右まわりにまわします。
両手で掛け衿を鼻の前で持ち、左右の下の線を合わせて、背縫いが背中の中心にくるようにする。
ゆかたの丈を、くるぶしが出るくらいの長さに調節する。おしりをピタッと包み込む感じに。
左足の真横に脇線がくるよう、上前(左側)の位置を決める。左脇線をずらさないように下前(右側)を巻き込み、上前を合わせる。
腰骨の辺りで腰ひもを結ぶ。前からあてた腰ひもを後ろでクロスさせ、そこでギュッと締め、前で結ぶ。
上前を7〜8cm引き上げ、三角形になるように。
上前の中に手を入れ、ピッと下へおろし、おはしょりを整える。うしろも忘れずに整えること。
前のおはしょりはシングルになるよう、下前はたくし上げ、胴の補整にする。
胸の上から腰ひもをずりーっと滑らせ、胸の下でちょうちょ結びに。4ほどきつくなくてもOK。
おなかがボコボコになっても気にせず胴の補整に!
左手の帯を60cmほどにし、長いほうで胴を二巻きする。
帯板を入れ、右手をキュッと引っ張る。左手の帯は二つ折りに(輪が下)。
短いほうの帯が下になるよう、ななめにキュッと結ぶ。
長いほうの帯を胴の幅に合わせて蛇腹折りに。
3の中心を山谷に折り、右下にある帯を真下にずらし、そこを二巻きする。余った帯はくるくる巻いて帯板と帯の間に入れ、結び目の土台に。
帯全体を右方向に背中へ回して完成!リボンは必ず上向きに。
帯やヘアに好みで飾りを。巾着を持つのもいいけど、足が長くみえる横型のバッグがおしゃれ♪
モデル/高柴知美さん