2011年6月10日掲載
先週のコラムでお伝えした、品川女子学院でのゆかた授業がいよいよ開始されました。
三回の特別授業は和室でのご挨拶からはじまります。チャイムが鳴った当初はざわついていても正座をすると次第に空気が静まります。
中学1年で習った「礼法」の作法による「よろしくおねがいします」の後、丁寧なお辞儀をします。深い意味が理解できていないとしても、「形」から入ることは後々の人生の中での重要な種となることを、彼らの姿で再確認する一瞬です。
和装の種類やゆかたの起源などの話の後、
Kazumi流キーワードをちりばめたレッスン開始。
「なでしこ的、まとい方」
「おしりにテンションをかけてV字ライン」
「第一腰紐は後ろでクロスさせ、ウッ!というほどの力で結ぶ」
「たてたて、よこよこ、平らな背中」
これまで一クラス2〜3名だったMY YUKATAですが、
今年は格段に増えクラスによっては90%ほどが持参することも。
うれしい驚きでした。
「わからなーい」と言いながらも積極的に質問。
「この浴衣の柄、似合うね」と、互いに褒めあう姿が微笑ましい。
「うっ!きつい」「でも、安定感があって心地よいでしょ」「はい」と素直。
「おばあちゃんに、習ってきました」と予習までしてきてくれる生徒。
歓声と熱気の中、40分後には全員が着ることができているというのは、「難しくてできない」という偏見がないことと、集中力の高さゆえのことと、毎年ながら驚かされます。
来週は半幅帯で文庫結びです。
「ぬぎたくなーい」という声が、ますます聞こえてきそうです。