先週のゆかたに続き今週はきもの、帯、羽織の新着が揃いました。セレクト・ショップでは新品はもちろんですが、新古品もお買い得。実際に何件も歩いて手にとり、悉皆をし、写真映りまで確認した品々は、ほぼ新品といってよい一押し「新古品」ばかりです。
そこで、「今さら聞けない帯の基本の“き”」について整理してみました。
女性の帯は大きく分けて、格の高い順に袋帯、名古屋帯、半幅帯となります。上の3枚の写真はすべて袋帯です。左のやさしい風情の刺繍帯は一目で女心くすぐられる色柄ではないでしょうか?金銀箔が控え目なので、普段使いにも重宝する育ちのよい帯。真ん中は『着たい!私のふだんきもの』に登場したはっとするほどみめ鮮やかな帯。芯なしの全通(端から端まで柄がある)なので締めやすく、どの ような締め方にも対応できる個性的な一枚。タペストリーやテーブル・ランナーとして外国の方への贈り物としても最適です。上品なピンクに流水が涼やかなのは絽の袋帯。素材が良く、年齢を問わず合わせやすい色の代表ですね。
こちらはふだん使いで出番の多い名古屋帯です。中でも左のベージュに格子はかがり帯。縁をかがっているところからこのように呼び方をします。真夏以外に使え、芯がないので締め易いものです。この品は生地がしっかりしているので形もとりやすく、ちょっとたお出かけにお勧めです。しっとりとした濃い紫に刺繍の帯はタイムスリップしたようなレトロ感満載。個性的な纏い方がお勧めです。そして博多献上といえば独鈷柄。細いたて糸を多く用い、太いよこ糸を強く打ち込み、主にたて糸を浮かせて柄を織り出すのが特徴です。そうすることにより生地に厚みや張りがでるのです。赤と白が凜と美しいですね。今回絽の博多献上を3色ご用意いたしました。
そして最も気軽に締められるのが半幅帯。一文字、文庫、片流し、貝の口などを帯幅や飾り紐を工夫することにより様々な表情へと演出するのも楽しいですね。左の青は鮮やかな色に格子が潔い佇まいを作るでしょう。真ん中のオレンジ系に幾何学模様はテリがよく、とても写真映え致します。右の帯生地は格調高い佐賀錦。もともと備前国鹿島藩の御殿女中に受け継がれたという織り方。金銀箔を漆で和紙に貼り、それを極細に切ったものをたて糸に使い、絹糸をよこ糸にして織られてきました。現在でもその手法は受け継がれ独特の輝きと気品をみせてくれます。この反物でクッションやテーブルセットを作るのも最高。上代23万以上の品を特別価格にてお譲り致します。今回の最大目玉商品!!