Kazumi流ここで差がつく2

～きもの美人道を拓く“習うより慣れろ”の日々～

Kazumiryu (Kazumi style) Advice 2
Pave the way to the kimono beauty “practice makes perfect”

【執筆こぼれ話】

執筆から数年を経た今、“習うより慣れろ”経験は365日のきもの生活で否応なく積まれて行く。そして今思うのは、纏うことに“慣れた”ことにより、外と内の風景との対話が一層深まったということだ。“ここで差がつく”Kazumi流には内面の“差”も含まれるのかもしれない。

さて、本文の補足です。

１）ぴしりの半えり
　江戸好みのえりもとは衿芯のエッジの細さにも美があります

２）しっくりの足袋
　足袋を意外にいい加減にはく方が多い。かかとは包み込まれるように。

３）立ち姿はVライン
　ヒップがきちんとつつまれること。ヒップ・アップに腰枕は必須。

４）背筋を伸ばしてサクサク歩く：
　つま先から蹴り出して歩くのは靴とは違った方法

５）美しい・ヘアメイク：
　ふだんきものだからといって、メイク無しではバランスがとれません。
　ヘアもつややかに。

ちなみに、拙著の全てのイラスト（右のイラストと文字も）は
市野智絵さんによるもの。
現在では恋愛成就に最強開運神社としてメディアでも
大人気の浅草今戸神社で神職として活躍中の女性です。
Kazumi流きものも幸せを運ぶお手伝いをしています。

「きものの楽しみとは、たぶんに自己満足。買い物をするその瞬間、そして折々取り出しては眺めている時間が至福のひととき」、そう言い切る友人がいます。着ることよりもむしろ、色合わせの妙を“集める”ことで楽しもうというスタイルです。でも、わたくしはもっと貪欲に楽しみたい派。きもの自体を誉められるのも嬉しいのですが、やはり、その立居振舞が自然で、ふだん着ていても周囲から“浮かず”にさり気なく、憧れられるというのが目指すところでしょうか。

そのためには、一にも二にも、着ることの繰り返し。365日のきもの生活では体調の悪い日、超多忙という日もあります。そんなときでも、肌着を身につけ、じゅばんを着て、えもんをきゅっと抜いてきものを着る、ということだけは欠かしません。直線の布を毎回同じ手順できるはずなのに、どうしてこうも着る表情に差があるのかと、日々発見です。また、恥をどれだけ積み重ねられるかが、カッコ良い姿での大きな“差”となります。こう書くといかにも体育会系の精神論のようですが、体調が多少悪くても、このプロセスが“わくわく”するひとりの時間を創造していくのですから、日本人のDNA恐るべし。この貴重なひとりの時間で、大いにストレスも解消されていきます。“恥を重ねて”といっても、きものの決まりごとなどを自身をもって細部にわたり理解している人が少ない昨今、“我のみぞ知る”。一歩外に出て、百年も着続けている顔をしていれば、問題ありません。

ただし、歩く姿だけはえり元と同様、誰がみても「ヘン！」と指摘されるポイントなので、気をつけましょう。歩くときは、内股に。内股といっても、歩幅が小さければ女らしいと勘違いしてちょこちょこと歩かないように。うまくV字型に着つけができたときには、その形を壊したくなくて、ついちょこちょこ歩きになりがちです（実際歩幅も広がりません）。そんなときには、誰にもみられないようにスクワットを一回。これで、型くずれなく、スムーズに歩くことができます。ふだんきものでは、サクサクと普通に歩いてこそ、粋がたつのです。

上り階段では、背筋を伸ばしたまま少し前かがみになり、かかとを最後まで落とさず、つま先歩きする心意気でしゃきしゃきと。上前を左手で少しつまむようにすると楽です。

きもの姿の“差”を生むのは、きものや帯の価格ではなく、所作と着こなしです。
最後に、“ここで差がつく”５大ポイントを。

１）ピシリの半えり、
２）しっくりの足袋、
３）立ち姿はＶ
４）背筋を伸ばしてサクサク歩く
５）美しいヘア・メイク。

これで、きょうからあなたも“きもの美人”へまっしぐら！

by @kazumiryu

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