これまでのコラムでご紹介して参りました品川女子学院でのゆかたの着付け授業もいよいよ最終回。
1コマ50分の中、復習と所作について話をします。「和装の特色は何といっても袖。この見せ方で魅力的な姿ができます。手首から先しか見せないように、袖口をおさえるとよいですよ。ピースサインもほらこうやればなでしこ流」
写真の撮り方/撮られ方の秘訣は365日のきもの生活者ならではの実体験アドバイス。今回はプロによる撮影もあるので生徒さんの眼差しはいつも以上に真剣。髪を結う人、アップにする人と色々工夫をこらし髪飾りも思い思いにあしらっています。
今回は女性教諭を始め男性教諭の方もゆかたをまとって授業に参加してくださいました。初めは照れていらした先生方もすぐに、ゆかたに馴染んでいきます。
留学生の方もMY Yukataを持参して参加。美しいおはしょりを作り、袖を見せるポージングも堂にいったものでした
ここでKazumi流凜としたまとい方のコツを5つ
1 V字ラインを意識する(ヒップがしっかりと包まれているかを意識)
2 第一腰紐はおへその下、腰骨の上をしっかり通り後ろでキュッと締める
3 第二腰紐を乳(ち)の下に安全ピンでつけておくと上半身が着崩れない
4 前のおはしょりは一重にする(帯下に指を横にして4本分の長さが美しい)
5 半幅帯は一巻きしたら左手は添えるだけ、右手でもった帯をきゅっと引く
たった3回の短い中に技術、所作、想い、歴史、写真ポージングなど盛りだくさんの内容を詰め込んでいるにもかかわらず、生徒さんはしっかりと身につけてくれます。怪我をしたり病院で治療をうけていても、授業を受けたく無理して出席してくれたり…毎回、新しい発見と感動、そして笑顔がいっぱい。ありがとう!
7月には生徒さんの要望も多かった「親子でゆかた教室」を開催予定。これまでもお父上さまだけで参加され、熱心に帯結びを学ばれたこともありました。