精進料理とは作ること、食することも修行として考えられ、動物性の物を口にせず、油やだしも植物性のもので作られているというのが特徴です。最近ではヘルシー志向と相まってブームにもなっています。
以前、写経の会に参加した折、精進料理が振舞われました。ホテルという場所柄シェフが心をこめて作ったものでしたが、その心得として以下の説明を聞き、改めて普段のあわただしい食生活を反省した次第です。
命をいただき、命をつなぐという事の意味は宗教心のあるなしに関わらず、時にはしっかりと考えてみる必要があると感じます。
無意識にとる行動や、当たり前のように流す行為から一度立ち止まってみること。その行為に意識をむけることを「ストッピングStopping」と言います。例えば普段忙しく、時には惰性で摂っている食事の手をふと休めて、その意味を考えるということもストッピングです。それはひとりの時間で発酵している無意識の何かに繋がり、心の軸を太くしてくれる手法の一つでもあります。
以下の食作法(じきさほう)は私たちの心にも何かを投げかけてくれるようです。